返事は「ハイハイ」

 

8月8日。東京ドームですのすとのデビュー発表を聞いた時、なぜかちょっと力が抜けてしまってしばらく座席に座り込んでしまった。その理由はなんだろう?って思って、すぐに「あ、わたし悔しいんだな」って気づいた。HiHi Jetsのデビュー発表じゃないことが悔しいんだって。

 

もちろんすのすとはデビューをするためにこれまでに努力も経験も実績も重ねてきたし、HiHi Jetsに無いものをたくさん持っているかもしれない。でも他のグループから見たら荒削りな部分も伸びしろと捉えているから。わたしの中でHiHi Jetsはどのグループにも負けていないし、最強で最高って思っているわけで。だからこそ頭の中で「彼らは絶対にデビューできる」とか「今はまだその順番やタイミングじゃないんだ」と理解しているつもりでも、悔しく感じたんだと思う。

他のグループのデビューを東京ドームというステージで聞いて、5人はそれぞれどんなことを考えたんだろう。大好きな先輩・後輩だからおめでとうという気持ちもあって、もちろんその感情も嘘ではないけど、悔しい気持ちもあったんだろうなって推し量ることが出来る。おこがましいことを言ってしまうけど、きっと彼らも私たちも悔しいという気持ちは同じだから、これを伸びしろにできたらいいよね。

 

…ってここまでなんだかちょっぴりしんみりしてしまったけれど、東京ドームという大きいステージだからこそ発揮された・改めて見つけることが出来た彼らの魅力を書き残しておきたい。

 

瑞稀は『おいで、Sunshine!』ではキラキラ可愛い笑顔とダンスでみんなの視線を釘付けにしたかと思えば『青春アミーゴ』では引き締まった表情とキレのあるダンスを見せてくれて、その振り幅にアイドルでありストイックな表現者なんだなと改めて思った。特に後者はステージの端だったし、メインの影に隠れてしまうような形だったかもしれないけれど、その気合の入った姿に目を奪われた。メインのみっちーもラウール凄かったとは思うけど、わたしからしたら井上瑞稀がメインだったよ。

 

蒼弥は東京ドームでもいつもと変わらない姿を見せてくれて、すごく度胸があるなと思った。シアタークリエのような小さな箱でも、東京ドームのような大きな箱でも絶対にブレない。ローラーはもちろんラップ選抜でこちらの視線を奪うくらいにクールにキメたかと思えば、衣装のあのネギの部分を振り回して花道で楽しそうしていたりとたくさんの表情を見せてくれた。そして会場を盛り上げようとする煽りは東京ドームの誰よりも気合いが入っていたし、かっこよかった。

 

さくちゃんはハイハイメンバーと他のグループのローラー選抜(…選抜と言う表現でいいのか?)とのお遊びタイムで、バンクを使って積み重なる彼らを越えるシーンがあったけど、あの時に会場が「大丈夫かな?」ってドキドキハラハラしている空気の中でハイハイ担としては「さくちゃんの能力を知っているからこれは余裕だな」って安心して見ていられたことが誇らしかったし、成功したあとのあの大きな歓声も気持ちよかった。こういう大きなステージでああいう一種の見せ場を任せてもらえるのは凄いこと。安定感やスペックの高さはやっぱりピカイチだなぁと思った。 

 

ゆうぴはMCとして若い世代をしっかりと引っ張っていたこと、そして『アンダルシアに憧れて』の選抜では、表情や目線も使って踊っているという感じで気迫を感じさせる姿が印象的だった。MCという役割・『アンダルシアに憧れて』の選抜に選ばれた意味をしっかりと理解した上で全力で取り組んでいてかっこよかった。そして『HiHi Jets』の時にセンターでコールを煽る姿もすっごく頼もしかった。

 

涼くんはとにかく冒頭の方のワナビーのセリフが良かった。あれで沢山の人の心を掴んだよね。キメるべきところでキメられたこと・自分の魅せ方を理解した上で正解をチョイスできる勝負強さが光っていて持ってるなぁと思った。そしてファンサのためにいろんなところに降りてハイタッチしたりと、ある意味でいちばん会場を動き回ってたのかなとも思う。花道を歩くという動作一つとってみても、噴水の演出のときはそれに反応してみたり、銀テを拾って首から下げてみたりと見ていて飽きない姿を見せてくれて良かった。

 

そしてHiHi Jetsとして。『HiHi Jets』を歌ってる時のみんなの表情がすっごく良かった。特に5人がお互いに背を向けてそれぞれの方向に『HiHi Jets』コールを要求して煽っているときの仕草、表情、声。そんな彼らの姿に答えてくれるように、HiHi担じゃない人たちも彼らの煽りにスッと答えて大きな声で名前をコールしてくれて。あの曲・あのパフォーマンスで、いろんな発表があってなんとなく浮足立っているオタクたちで溢れているドームの空気を一変させてくれたといっても過言じゃないのかなと思う。HiHi  Jetsというグループの魅力の一つである「いろんな人を巻き込む力」が、あのコールの煽りの中に表れていてとても良かったと思うし、これがきっかけで少しでも興味を持ってもらえるといいなとも思った。

 

 

そして、そんなドームから一夜明けた9日のEXのレポにはちょっとだけ彼らの本音や今の思いが見えたからそれに対してわたしなりの思いを綴りたい。

 

今回の件で改めて思ったけど、いつだってHiHi Jetsは大切なことをきちんと言葉にしてくれていたよね。欲しい言葉を、欲しいタイミングでくれていたよね。いつもそうやってわたしたちのことを大切にしてくれて、守ってくれて、ありがとう。だから今度はわたしたちがHiHi Jetsを守ってあげる番だから。大切なことを言葉にして伝えるよ。

 

蒼弥は去年のEXの単独から「ずーーーっと5人でいるから」って言ってくれているね。ありがとう。私たちが絶対にずーーーっと5人でいさせてあげる。デビューだってさせてあげるし、今度は単独という形で東京ドームにだって連れて行ってあげるよ。

 

3つの目標も叶えよう。

 

新国立競技場でのライブは雨男パワーを発揮しないで晴れにするって約束してね。

ビルボードは令和初の日本人1位を獲得しよう。

ノーベル平和賞に関しては、受賞するには時間がかかりそうだから。まだ始まったばかりのHiHi Jetsとしての歴史の中でゆっくり暖めていこうね。

 

常に全力で進んでいくHiHi Jetsにもうこれ以上頑張れなんて言わないよ。たぶん「頑張れ」じゃなくて「一緒に頑張ろうね」って言葉のほうが、私たちらしくて良い気がするんだ。そしてもうひとつ。「自分たちが信じる道を突っ走ってください」と伝えたいな。いろんな景色を見せてほしいし、いろんな景色を見せてあげたいから、君たちにしか歩めない道を歩んでください。時には平坦な道じゃないかもしれないけど、それこそ「回り道でも一番前」「誰も歩いたことのない道を歩こう」。自分たちだけの道を切り開くことが苦しいときもあるかもしれない、でも君たちが作り上げてきた道の後ろには私たちがいることを忘れないでね。前を歩くその背中をずっと支えるよ。

そしてジャニーさんが選んでくれたこの5人なら、君たちがお互いに信頼できるって決めたこの5人なら、なにがあっても大丈夫。

 

まだ誰も見たことのない伝説を描く5人の姿、ずーーーっと応援させてくれますか?

 

.