目的地はそう Brighter future

 

昔よく読んでいた『チョコミミ』という漫画の中で、「名前なんて他のものと区別するためにつけられた記号みたいなもの」(だけど、大切な人に呼ばれると特別な響きになる)というような話があったのを大人になった今でもよく覚えてる。そしてふと思う。「HiHi Jets」というグループ名も他のものと区別するためにつけられた記号のひとつだけれど、わたしたちにとってそれは大切な記号で、とても特別な響きなんだよなぁと。

 

こうやっていつでも夏の終わりに少しだけ感傷的になるのは、なんでなんだろう。ジャニーズJr.たち一人ひとりが「我こそが主役だ」と言わんばかりにたくさんの公演数をこなしている季節だからなのかな。去年と全く同じメンバーで同じステージが行われることなんてないに等しくて、たくさんのキラキラした笑顔の中に違う道へと進んだ誰かの影を無意識に感じているのかもしれない。

 

そんな楽しくて切ない季節の中で、この広い世界で他のものと区別するためにつけられた記号だったはずのそれは、ジャニーさんやそのグループに所属するメンバー・私たちオタクなど関わる人たちの沢山の思いの分だけ、何度も何度も繰り返しコールアンドレスポンスでグループ名を叫んだ分だけ、重みを増していく。

「ジャニーズJr. チームA」「ジャニーズJr. チームB」とかそういう安易な、記号のような響きだったらこんな気持ちにはならかったのかもしれないなんてくだらないことをたまーに考えてみたりするけど、どうなんだろう。

 

わたしはなんやかんやでジャニオタでいる時間が長くて、目の前でいくつものグループの解体とかそういうシーンを見てきた。

ジャニーズJr.は個人戦、頭で理解はしている。でもジャニーズのアイドルは基本的にグループで構成されていることが多くて、自分の好きなアイドルの隣・周りに誰がいるのかってかなり影響がある。だからどうしても自分の好きになった子たちの括りでデビューして欲しいなぁと思ってしまうんだよね。でもそれは簡単に叶わないことも知っているし、一緒にデビューできなかったけれど違うグループとして互いに笑い合える未来があってよかったなぁと思えることがあるのも知っている。

 

元担が好きだった頃、とても楽しかった。幸せだった。そう言える。でも解体で苦しめられたこともあった。その日々の先でデビューという夢は叶ったし、今も笑顔でいてくれているから良かったなぁとは思う。だけど彼の思春期の日々の葛藤や苦しさを見ていたこともあってか、なるべく箱推しはしない・ジャニーズJr.は個人戦というスタンスを持つという気持ちが無意識のうちに根付かれていた。

 

でもご存知の通り(?)、橋本涼くんに出会って、HiHi Jet及びHiHi Jetsに出会って、箱推しになっちゃったから自分でもびっくり。頑丈に作っていた壁を軽々と超えられてきちゃった、そんな感覚。(わたしがチョロいオタクだったという面もある)

 

彼らを好きになってから目まぐるしく過ぎる時の中で、去年の夏あたりから彼らは5人でいることの決意を言葉にしてくれることが多くなって。それが本当に嬉しくて。でも、彼らが言葉にしてくれるたびにちょっぴり切ないときがあったのも事実。彼らを信じていないわけじゃない。だけど、信じていても、この世界がそんなに優しいことばかりじゃないって知っていたから。

 

どのグループにも負けないくらい、ファン一人ひとりと向き合ってくれる優しい5人。そんな5人にこだわるあまりに、それぞれの未来を縛り付けてしまうのではないかって不安になってしまうことがあった。(沢山いるオタクの中の一人がが何言ってんだよって話なんですけどね…)

だから、わたしはもし彼らが道を選ばないといけなくなってしまったときにはきちんと決断してほしいと思っていた。5人それぞれが思うべき道を進んでほしい。幸せになってほしい。それがたとえバラバラになってしまう道でもいいんだよと。大丈夫だよって。きっと5人は優しいからいろいろ思ってしまうと思うけれど、君たちが見せてくれたものは嘘にはならないから。5人じゃなくなるようなことがあっても、今まで5人で歩んできた足跡は残るから、と。ジャニーズJr.のオタクとして根底のこの考え方だけは揺るがないようにと強く思っていた。

 

でも今の気持ちはこのあいだブログに記したことが全てで、本当の気持ち。

 

 

 

5人がしっかり言葉にしてくれていたのに、なんで受け止める側のこちらがなんとなく足踏み状態になっちゃってんだろう。今更になって馬鹿だなぁってつくづく思う。

 

何度も話してしまうことなんだけれども、東京ドームで互いに背中を預ける姿でそれぞれの方向にHiHi Jetsのコールを煽っている姿を見たときに、当たり前のことなんだけど改めて彼らは馴れ合いじゃなくて自分たちの立ち位置でしっかりと踏ん張っていることを感じて。あぁ、やっぱりこの5人の決意って自分が思っているよりも固いなぁって思った。ひとり一人が自分たちの足で踏ん張っているという前提の上で、楽しいことも辛いことも全部グループとして分かち合っていく、5人だからこそ目指せるものがあると進んでいくHiHi Jetsだからこそこんなに好きで好きでたまらないんだと確信した。

 

涼くん以上に好きになれる人なんて現れない、HiHi Jets以上に好きになれるグループなんて現れない。未来がどうなるかわからないとしても、そう思っている今この気持ちは嘘じゃないから。そう思っている今この気持ちを大切にしたい。過去のことを見つめるんじゃなくて、未来の彼らを信じたい。わたしにとってやっぱり「HiHi Jets」という記号は唯一無二であって、特別な響きだから。

 

 

時は2019年。

 

その指にとまる覚悟ができたらもう何も怖いものなんてないね。

 

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